予防

ノミ・ダニ予防

あなたのペットは大丈夫ですか?

ノミ・ダニがワンちゃん、ネコちゃんに感染すると、家の中で繁殖し、どんどん増えていきます。

死骸や卵でもアレルギーが発生したり、動物と人間とを行き来するため、人間にも病気を引き起こします。

「今ついてないから…大丈夫」ではなく、ノミ・ダニが付く前に、「付かないように」予防してあげることが重要です。

近年はマダニから人への病害も広がっています。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)と呼ばれる致死率10~30%の恐ろしい病気です。
犬への病害や、犬から人への感染はありませんが、犬がマダニを持ち込まないよう注意しなければなりません。

治療の目安として月に1回の投薬で簡単に予防できます。
顔まわり、足先や指の間など、マダニがつきやすい箇所は、特に念入りにチェックを。

ノミ・ダニ予防の注意点

今日では、すぐ手に入ることのできる市販の超音波のノミ取り首輪やニオイでノミを寄せ付けないようにする忌避剤があります。
しかし、それらは効果的なノミやダニの予防対策とはいえません。
特に、ネコノミでは、ノミが薬剤耐性を強めておりますので、ペットショップなどにあるノミ駆除剤に関しても効果が薄まってきております。
また、駆除剤の中には、中毒に注意する必要がありますので、使用されるとしても、医師の相談の元で使用をおすすめいたします。

ノミ・ダニ予防対策

ノミ・ダニの駆除・予防薬にはスポットタイプ(首の後ろに滴下するタイプ)やおやつタイプの飲み薬があります。

  • 月1回ノミ・ダニ駆除剤を使う
  • ペットの布団・マットは掃除をし、天気の良い日は天日干しする(日光で殺菌しましょう)
  • ブラッシング等でノミ・ダニがいないかチェックする
  • ダニが多い草むらなどにはできるだけ入らない(ノミダニをおうちへ連れてかえってしまいます)

感染症予防ワクチン

狂犬病について

生後91日以上(3ヶ月)以上犬を飼っている方は、毎年1回、必ず狂犬病の予防接種を受けさせてください。狂犬病は「人獣共通感染症」という恐ろしい病気です。

狂犬病は犬だけではなく、すべての恒温動物・体温を一定に保てる動物(感受性はオオカミ・キツネで最も高く、ついで犬・猫・そして人間、アライグマ、スカンク、コウモリなど)でも発症し、神経症状を伴う致死率の高い伝染病です。
幸い、日本では1956年以来発生していませんが、海外ではまだまだ当たり前のように発症し、感染した動物に噛まれた人間が多く亡くなっています。
もし、狂犬病が発生した場合の水際作戦として蔓延させないためにも、狂犬病のワクチン接種が必要と考
えられ、わんちゃんを飼う飼い主様の義務として定められています。

狂犬病の症状

  • 脳に異常を起こし、理由もなく暴れたり、噛み付いたりして、やがて昏睡から死に至ります

狂犬病ワクチンの料金

狂犬病ワクチン ¥2,950円(税込)
注射済票交付登録料は含まれない料金です
5種混合ワクチンで予防できる病気は?
犬パルボウイルス感染症
症状:血液のまじったひどい下痢や嘔吐を起こし食欲がなくなり、衰弱していきます(腸炎症)
子犬に突然死をもたらすこともあります。(心筋型)
伝染性が高く死亡率も非常に高い怖い病気です。
犬ジステンパー
症状:症状は発熱、下痢、神経症状などが起こり、全身がおかされ、治ってもいろいろな後遺症に悩まされます。
死亡率も高く怖い病気です。
犬パラインフルエンザウイルス感染症
症状:呼吸器病で咳や鼻水、扁桃炎を行います。
感染犬は咳などでウイルスをまき散らします。
混合感染や二次感染を起こすと重篤になります。
犬伝染性喉頭気管炎(アデノウイルス2型感染症)
症状:アデノウイルスによる感染症で、肺炎や扁桃腺など呼吸器病を起こします。
特に他のウイルスや細菌と混合感染することにより症状が重篤になります。
犬伝染性肝炎
アデノウイルスによる感染症で感染犬の便、尿、唾液などから経口感染し、下痢、嘔吐、食欲不振などを示し、肝炎を起こし、目が白く濁ることもあります。
子犬では突然死することもある怖い病気です。
7種のワクチンでは他にこんな病気も予防できます。
犬レプトスピラ病 カニコーラ型
症状:尿毒症、肝炎。
高熱、嘔吐、下痢を起こす
犬レプトスピラ病 ヘクテロヘモラジー型
症状:歯ぐきの出血や黄疸がみられる
8種のワクチンでは他にこんな病気も予防できます。
犬コロナウイルス感染症
腸炎を引き起こす感染症です。
下痢や嘔吐が起こり、パルボウイルスと混合感染すると症状はいっそう重くなります。
コロナとパルボを一緒に予防することが大変重要です。

ジステンパー~ワクチン接種をしていない子へ~

ジステンパー~ワクチン接種をしていない子へ~

わが家に来て日が浅く、ワクチン接種も済ませていない子犬が、急に鼻水をたらしたり、目のまわりが目やにでショボショボしだしたり、熱っぽくなっていたら、「犬ジステンパーかも…」と考えてまずは獣医に診てもらいましょう。

ワクチンの普及によって犬ジステンパーウイルスに感染する犬は昔に比べて減りましたが、発症すれば狂犬病に次いで致死率が高いといわれる犬ジステンパーはとても怖い病気です。
ワクチン未接種の子犬や成犬の感染事例を耳にすることも少なくありません。

残念な話ですが、現在犬ジステンパーウイルスそのものを退治する有効な治療法はありません。
予防の基本は、子犬期から老齢期までつねに適切なワクチン接種をおこなうことです。また、子犬期のワクチン接種終了までの期間、万一のウイルス感染の可能性も考えて、むやみに連れ歩くことは控えたほうが良いです。

感染の流れ

1四~七日前後の潜伏期間⇒からだのリンパ組織に侵入したウイルスが積極的な活動を始め、リンパ球を破壊。
 
2目やにや鼻水、下痢、肺炎など、二次感染による諸症状,同時にウイルスは犬の体細胞を使って増殖し、ウイルスを含んだ目やにや鼻水、唾液、ウンチなどを媒介して、感染が広がります。
 
3通常、感染後、四週間前後すれば、体内で増殖をくり返すウイルスが脳神経細胞や脊髄の神経細胞に侵入。
顔や手足の筋肉が小刻みに動く「チック」などの痙攣発作や、腰が抜けて、立ったり、歩いたりできなくなります。
 
4ついには、肺炎や神経症状がひどくなって死亡してしまいます。
 

ねこのワクチンしていますか?

ねこのワクチンしていますか?

猫を飼う飼い主様へ、当院は猫のワクチンの大切さもお伝えしています。

猫のワクチンは犬と比べて忘れられがちですが、当院では大切な家族の健康の為に猫のワクチンもすすめています。猫ウィルス性鼻気管炎と猫カリシウィルス感染症は、症状が治まったあとでも死ぬまで体内に居続け、抵抗力がなくなると何度も発病を繰り返したりします。これを回避するためにも最低でも3種混合ワクチンだけは必ず接種する事をおすすめします。当院では、5種混合ワクチンも接種できるようにっております。より多くの感染症を予防するため、おすすめしています。

また感染して発病したあとでも3種混合ワクチンは免疫力を高めるので、発病を防いだり、発病しても症状を軽くしてくれます。また他の猫への感染も押さえることも出来るので、一度発病した後でも必ず接種しましょう。

大切な家族の健康を守るのは飼い主様しかいません。
ワクチンの目的は病気の予防です。健康だから大丈夫ではなく、
予防することの大切さを飼い主様にぜひ知っていただきたいです。

当院のねこのワクチンの種類

当院のねこのワクチンの種類

3種混合ワクチン・5種混合ワクチンの2種類です。

3種混合ワクチンで予防できる病気は?
猫ウイルス性鼻気管炎
症状:発熱・激しいくしゃみ・咳・鼻水・目やにが多く出る。食欲がなくなる。
重症になると死亡することもある。子猫の時にかかりやすい
猫カリシウイルス感染症 
症状:発熱・くしゃみ・鼻水ひどくなると…口の中や舌に水泡や潰瘍ができる。
子猫の場合は他の病気との合併症により症状が悪化。死亡することもある。
猫汎白血球減少症
症状:高熱・食欲不振・嘔吐・下痢
脱水症状となり衰弱。体力のない子猫は危険。非常に死亡率の高い病気です。血液中の白血球数が極端に少なくなる病気です。
5種のワクチンでは他にこんな病気も予防できます。
猫クラミジア感染症
症状:咳・くしゃみ・発熱・結膜炎(2~3週間つづく)角膜炎などの目の病気になる。
感染してる母猫から産まれた子猫は眼炎や肺炎を起こして数日で死亡することもある。
猫白血病ウイルス感染症
この病気にかかると、腫瘍性の病気や貧血、あるいは病気に対する抵抗力が弱くなり、感染症を引き起こすこともあります。根本的な治療法はなく死亡する危険性の高い病気です。
感染した猫の唾液中に多量のウイルスが含まれており、猫同士の毛づくろいなどを通じて口や鼻から感染します。
猫同士のけんかに注意!

予防接種の時期

予防接種の時期

子猫はうまれてからしばらくは、母猫から譲りうけた免疫で感染症などの病気から自分を守ることができます。
しかし残念ながらずっと免疫は長続きしません。

この免疫は成長するごとに少しずつ低下し子猫は病気に対して無防備になってしまいます。
ワクチンを接種することで感染症などの病気への免疫機能を持続することができます。
猫ちゃんライフスタイルや地域ごとの病気の発生状況などがありますので、獣医師と相談し猫ちゃんに合ったワクチンプログラムを行いましょう。

当院では、子猫さんに対して、初診のプログラムチェックシートをつかい丁寧に健康チェックやワクチンのプログラムを行っています。まずは、ご来院ください。

フィラリア予防

フィラリアの症状

目に見える症状が出てくるのに数年かかります。しかし、体の中ではいろいろな変化が起こり致死的な結果をまねくおそろしい病気です。

下記のような症状はありませんか?今一度、ペットを見てみましょう。

症状チェック

  • ゼーゼーした咳をする
  • 貧血気味になってきた
  • 痩せてきた
  • 腹囲が大きくなってきた(腹水)
  • 運動を嫌がる
  • 失神することがある

フィラリア予防について

フィラリア予防について

フィラリアは予防法が確立しており、蚊の発生時期に月に1回の家庭での投薬または獣医師による年に1回の注射で予防ができます。

投薬の場合、当院では12月中旬まで毎月1回の投与をおすすめしております。

注射を打つ際は、ワンちゃんの既往歴や体調、フィラリアに感染していないかをチェックし獣医師が実施可能か判断いたします。

注射希望の飼い主様は、事前にご連絡ください。
愛犬と家族の方に合った予防方法をご選択ください。
詳細については、獣医師にお気軽にご相談ください。

飲み薬での予防方法

飲み薬での予防方法

粉薬や美味しいりジャーキーにお薬を入れたものもあります。
これならワンちゃんにも無理なく予防が続けられますね♪

フィラリア予防の飲み薬料金

体重 費用
1~5kg  500円
6~11kg  700円
12~22kg  800円
23kg~45kg 1200円
46kg~ 1200円~ 

※1か月あたりのご料金です。
※上記に処方料500円が加算されます。ご不明点等ございましたらスタッフまでお気軽にお尋ねください。
※お薬の種類は、錠剤、粉、ジャーキータイプ、注射タイプがあります。

ワクチン感覚で年に1回注射するだけでフィラリアの予防を可能にする新しい方法を取り入れました。

ワクチン感覚で年に1回注射するだけでフィラリアの予防を可能にする新しい方法を取り入れました。

当院では従来通り、月一回飼い主様が愛犬に予防薬を飲ませていただく方法に加え、ワクチン感覚で年に1回注射するだけでフィラリアの予防を可能にする新しい方法を選択していただけるようになりました。

もちろん、従来通りの飲み薬による予防も行っております。
愛犬と家族の方に合った予防方法をご選択ください。

注射のフィラリア予防はこんな特徴があります。

  • 1回の注射だけで1年間フィラリアを予防します
  • 注射で行うため確実に投与できます
  • 毎月の投与のわずらわしさから解放され、飲ませ忘れがなくなります
  • いつからでもフィラリア予防が始められます
  • フィラリアシーズンの混雑を避けるように、注射の時期を設定できます
  • 海外で10年以上使用され国内でも安全が確認されています

こんなことでお困りの飼い主様におすすめです。

こんなことでお困りの飼い主様におすすめです。

  • 投薬予定日を過ぎて投薬することがある
  • その月に投与したつもりであったが、忘れていた
  • いつまで薬を飲ませればいいか、わかりにくい
  • 体調を崩し、薬が飲ませられないことがあった
  • なかなか薬を飲んでくれない
  • 薬を吐き出してしまう

注射を打つ際は、ワンちゃんの既往歴や体調、フィラリアに感染していないかをチェックし獣医師が実施可能か判断いたします。
注射希望の飼い主様は、事前にご連絡ください。
愛犬と家族の方に合った予防方法をご選択ください。詳細については、当院へお気軽にご相談ください。

フェレットのワクチン

フェレットもワクチンを!

ワクチンン予防の目的は、犬ジステンパー感染の予防です。
フェレットは、この犬ジステンパーに対して感染率も高く、致死率もほぼ100%といわれています。
フェレットにとっても恐い伝染病です。大切な家族のことですからしっかり予防してあげたいものですね。
わからない点やご不安な点も是非ご相談ください。

残念ながら、現在日本にはいまだフェレット専用のワクチンはありません。
フェレットのジステンパー感染予防には犬用のワクチンを代用しているのが現状です。
ワクチン接種については、あくまでも、飼い主様の任意での実施となります。
国が認可しているわけでもなく、メーカーも公に保証しているものではないからです。
ワクチンも、ジステンパー抗原のみの単身のワクチンがあればよいのですが、フェレットには感染しない抗原の入っている混合ワクチンしかありません。

したがって当院では安心に、フェレットへのワクチン接種を受けていただくため次のことを心がけています。

二抗原のワクチンを使用

  • フェレットへの負担軽減のため、ジステンパー以外の抗原ができるだけ少ない二抗原のワクチンを使用することで代用しております。(当院では、ノビバックのパピーDP{ジステンパー・パルボウィルスという二抗原ワクチン}を使用しています。)

ワクチン接種後の再チェック

  • 念のためワクチン接種後は、20~30分ぐらい待合室で待機していただき、再度獣医師がチェックしています。

初めての子は1週間後にも再チェック

  • 初回接種の場合、1週間後にも検診・発育状態とともに再チェックを実施いたしております。幸い、現ワクチンの体制で大きな事故もなく、20年以上前に比べジステンパーの発症も抑えられております。しかし、より安全性を確保するために早くフェレット専用の認可を受けたワクチンが発売されることを強く望むものです。
フェレットもワクチンを!

フェレットのワクチン接種の時期

よく飼い主様にご質問いただくのが、「ワクチンはいつ行えばいいの?」というご質問です。
8週令・11週令・14週令で3~4週間間隔で接種していきます。
これは、お母さんからもらってくる受動免疫や、フェレット自身の抗体産生能力を考え、ブースター効果(抗体価の跳ね上がり)を得て、強い免疫力を作るプログラムです。
初診時に、その子に合わせたプログラムを作成させていただいています。

お気軽にご相談ください。

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