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うさぎちゃんの日常ケア
普段の生活の中で「爪が伸びすぎてしまった」や「抜け毛や毛の汚れが処理できない」などといった日常のお困りごとはありませんか?
当院では病気にかかわらず、そのような日常のケアにも対応させていただきます。
普段からケアを行うことは、病気の予防や早期発見にもつながる大切なものです。
また、その他にもご心配なことがあればお気軽にご相談ください。
〇日常ケアで予防できること
爪切り:爪折れ等のけが、脱臼、骨折(手足を気にする、痛がる、歩き方がおかしい)
耳そうじ:ミミダニ症、外耳炎(耳をよくかく、こすりつける、耳をよく振る)
ブラッシング:毛球症(便が毛でつながる、いびつな便が出る、食欲が不安定)、皮膚病(皮膚が荒れている、糞尿で汚染される)
2024.07.08
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うさぎさんの麻酔
うさぎさんの麻酔がより安全に行えるようになりました
うさぎさんは気道確保が難しいため、全身麻酔のリスクがわんちゃんや猫ちゃんにくらべ髙かったものが今回うさぎさん用の喉頭マスクが国内でも販売され麻酔の安全性があがりました
当院ではこの喉頭マスクを導入しうさぎさんの手術をより安全に行えるよう努めております。
2015.06.25
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うさぎのチョコちゃん
1週間前からくしゃみがひどいとのことで他院から紹介されたウサギのチョコちゃんです
診察中にお腹の中に塊を触知し、乳腺も一部硬くなっていました。
くしゃみの治療とあわせてレントゲン検査、超音波検査をしたところ、腫瘤を疑う影が確認されました子宮や乳腺には悪性度の高い腫瘍があるため手術をするようお勧めしたところ、飼い主さんの素早い判断により数日のうちに手術が決まりました。子宮卵巣の摘出、乳腺腫瘍切除の手術を無事に終え、病理組織検査を行った結果は、全て良性とのことでした。
チョコちゃんも頑張ってくれたおかげで術後の経過は良好です。飼い主さんが心配していたくしゃみも、性ホルモンの悪い影響からひどくなっていた可能性があり、手術を行った今ではすっかり良くなりました
チョコちゃんお疲れ様でした
今回は最初に飼主さんの訴えていた症状ではなく診察中に確認されたものでしたが、異常を早期に発見するきっかけとなりました。特に子宮は知らないうちに重篤な変化を起こしうるもので、気付くのが遅ければ次第に悪性へと変化していた可能性もあります
このような事態を避けるためにも、避妊手術や定期検診は重要であると考えられています。気になる事があればお気軽にご相談ください
2015.06.25
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子宮蓄水症
先日、他院からの紹介で来院されたうさぎさんの症例をご紹介したいと
思います1ヶ月前から、徐々にお腹がはってきたうさぎのクッキーちゃん。
元気食欲はあるのですが、お腹がパンパンになってきたとのこと
超音波検査で、お腹をみたところ9割ほど液体貯留像で詳細な情報は
得られませんでした。
しかし、明らかにお腹の中の異常が確認でき未避妊で子宮卵巣に問題が
起きている可能性も考えられたため、飼い主さんに手術を勧め次の日に
実施することになりました。これが、手術で取り出した卵巣子宮です。
なんと、600gもありました。
手術前、1.7kg→術後、1.2kg術後の経過もよく今では、食欲も上がり落ち着いています
病理の結果は「子宮蓄水症」で、卵巣・子宮に異常はなく摘出してしまえば、
その後の健康には心配はないそうです。お腹が大きくなる場合、内臓脂肪がついてきて、太ってきたということもありますが
急激な変化は病気がからんでいることが多いです。
特に避妊していないメスのうさぎさんはご注意下さい2013.01.29
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うさぎさんの避妊手術
わんちゃん・ねこちゃんの避妊手術が一般的なものとなっているのに対し
うさぎさんの避妊手術は、なかなかピンとこないかもしれません。
実は、うさぎさんも年をとると卵巣・子宮の病気や乳腺に腫瘍ができることが
多い動物です。乳腺腫瘤
今回は当院にて避妊手術を行った、うさぎの杏ちゃんをご紹介します
杏ちゃん
毎年、発情の時に「胸のあたりの毛をむしる」「怒りっぽくなる」などの症状を
飼い主さんが心配されていたので、加齢に伴う卵巣異常を考慮して、
避妊手術を提案しました。
最初は、麻酔や手術への不安から、様子をみたいとのことでしたが、4歳に
なったのを機会に手術を希望されました。
ただ、うさぎさんは年齢が上がるほど内臓脂肪が多くなり、手術のリスクが上がります。
安全の為に、杏ちゃんもダイエットを開始、飼い主さんの努力によって見事減量に
成功して避妊手術を先日無事終えることができました摘出した卵巣子宮。
摘出した子宮に腫瘤が見つかり、子宮内膜癌とのことでしたが、術後の経過は
極めて良好です状態が悪くなる前に、避妊手術ができてよかったと
飼い主さんもとても喜んでくれました。病気の予防の為にも、避妊手術をお勧めいたします。
2012.11.07
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うさぎの尿石症
今回は、うさぎさんの尿結石について
食事のアンバランス(カルシウム含有量の多い食事など)、細菌感染、
うさぎさん特有のカルシウム代謝などにより、膀胱の中に結石が
できてしまう病気です。
カルシウム代謝とは・・・??
犬や猫は、体内の余分なカルシウムを「糞」で排出しますが、うさぎさんは
ことなり大部分を「尿」で排出します。
そのために、尿中にカルシウムの結晶がみられ、濁ったおしっこをします。
うさぎさんを飼われている方は、よくわかると思いますがうさぎさんの
おしっこって、クリーム色で濁っていますよね!?
多少の濁りは、うさぎさんの特徴ですが常に濃く濁っている場合は、
要注意です
うさぎさんのおしっこ症状
血尿・頻尿・排尿障害・食欲不振先日、当院でも尿結石のうさぎさんの手術を行いました。
最初は、食欲不振で来院されましたが、レントゲンをとってみると
膀胱に結石が・・・。
内科治療により、状態は少しずつ改善されましたが、結石が小さく
なっていく様子がないため、開腹手術により結石をとることになりました。
これが、とりだした結石です。こんなに大きい石があったら痛いですよね
オペ1か月後、レントゲンをとったらまた小さな結石の影が・・・。
食事管理を徹底してがんばってもらった結果、さらに1か月後の
レントゲンで確認したら消えていました。
よかったですね2012.04.13
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ウサギの抜歯
今回は、うさぎさんの歯について
うさぎさんの前歯は、切歯と呼ばれ、上顎に4本・下顎に2本あります。
これらの歯は、人間と違い生涯伸び続け、食事などのかむ動作で
正常な長さを保っています
しかし、不適切な食事や遺伝的な要因などでかみ合わせが悪くると
歯が異常に伸びてきてしまいます。(不正咬合)下の歯が伸びすぎています。
治療としては、伸びてきてしまった歯を切ってあげることですが、応急処置です
ので、3~4週間隔で歯を切ってあげなければなりません
その他の治療法としては、上下の歯を根元から抜いてあげる治療法もあります。
抜歯は、全身麻酔での処置になりますので、健康状態を確認した上での処置に
なります。先日、当院に通院中のうさぎさんも不正咬合、涙、目やにの症状により、
前切歯の抜歯処置を行いました。これが、抜歯した歯です。赤い部分は歯根部で、普段私たちが見えている
切歯は、ごく一部だとわかります
こんなに、根本は長いんですね2012.01.27
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うさぎの来院時の注意事項
うさぎさんについて
うさぎは、とてもシャイな動物です。
今回は、うさぎさんを病院に連れていく時の注意事項を書きたいと思います。来院される時は、必ずキャリーケースなどにいれてご来院下さい。
病院には、大きなわんちゃんなどがいる場合があります。
うちの子は、大人しいからと思ってそのままだっこしてくると、危険です。
犬や人にびっくりして、暴れることがあるので、いくら馴れているからといっても
キャリーケースに入れてきて下さいね
キャリーケースも、上の開く物が、おススメです。移動中の注意
移動中の温度が高くならないように注意しましょう。
特に、これからの季節は車の中は暑くなるので、アイスパックを布で包んだ
ものなどで、温度を調節して熱中症予防に心がけて下さい
冬は、キャリーケースに毛布をかけるなどしてあげて下さい。
また、飲水ボトルは移動中ははずしておきましょう。こぼれた水でうさぎさんが
濡れてしまうことがあります。診察時の注意
病院スタッフの指示があるまで、ケースは開けないようにして下さい。
開ける場合も、診察台の上ではなく、必ず床において開けましょう。
台の上で開けると、飛び出して落下する恐れがあるので注意して下さい。
当院では、バスタオルの両端を縫って袋を作ってもらい、その中にうさぎさんを
いれて、落下などしないように注意を払いながら診察しています。
診察の時は、袋を作ってきてもらえると助かりますうさぎさんは、びっくりして暴れた時などに骨を折ってしまうことも
あるので、気をつけましょう。
2011.06.06