食道拡張症
食道拡張症という病気をご存じですか?
わんちゃんやねこちゃんもなる病気ですが、今回は当院の特徴でもある
フェレットさんの症例をご紹介したいと思います
食道拡張症とはどんな病気?
食道閉塞や神経障害により、食道の拡張や低運動となる病気です。
食物と水の吐出、嚥下困難、嘔気など見られ、まともにご飯を
食べることができなくなります。
治療で大切なのは、ご飯を食べさせたあと食道に、ご飯たまらないようにしばらく
立たせておくことです。しかし、フェレットさんは、なかなかじっとしてくれません
そこでみんなで、いろいろ考えて院長の奥さんにも協力してもらい完成したのが、
このフェレット袋です
筒状になっています。
この、袋に入れて立たせていれば、長時間じっとしてくれますし、私たち
看護婦も両手があくので、簡単な作業ができるようになりました。
今では、食道拡張症の治療の一風景として定着しています
洗い物もできます。
食道拡張症は、初期では内服薬や注射治療と食事管理で症状は緩和され
コントロールが可能です。
しかし、進行してくるとご飯は食べたいけど、食道にたまってしまい気持ち悪くて
吐いてしまいます
以前、当院の治療でカテーテルから直接胃にご飯を入れてあげることで
長期間がんばってくれた子もいました。
食道拡張症の進行を遅らすには、早期の発見が重要です
このような症状がある子は、一度獣医さんに相談しましょう。
・ご飯を食べた後に嘔吐してしまう。
・ご飯を食べた後に、喉から胸の辺りからグブグブと音がする。